2007/03/27

消せるペン



 ラインマーカー「フリクションライン」(昨年11月発売)と、ボールペンの「フリクションボール」(今月発売)だ。フリクションとは摩擦のこと。摩擦熱でインクが反応して、色が消える。

3種の成分

 ペンの上端に、摩擦の大きなプラスチックが付いており、これでこする。ただ、熱が出さえすれば消せるから、消しゴムで強くこすっても消えるし、ドライヤーで熱風を当てれば、ページ全体の書き込みを一気に消せる。

 夏の暑さや、直射日光に当たって消えてしまっては困る。といって、懸命にこすらないと消えないのでは、大変だ。「ほぼ65度で消える設定です」と、パイロットインキ第2開発部の柴橋裕部長。

秘密メモも

 この「零下10度」にも意味がある。普通の寒さで発色することはない。一方で、万一、間違って消してしまっても、家庭の冷凍庫に入れれば復活可能だ。秘密の内容を書いて、いったん消しておき、必要なときにだけ再現する、といった使い方もできる。


──これはまさに究極のペン。証拠隠滅が簡単なんて最高です。いつか買います。