つや消しブラック
ある50代の人が戦争時代のカンニングについて語ってくれた:
缶ペンケースにタミヤ「ペイントマーカー」のつや消しブラックを塗る(別のメーカーはどこでもいいけどね)。乾いたらそこに2Bなどの濃いめの鉛筆で直書きするのだ。「机の直書き」とどこが違うのかとお思いだろうが、つや消しのブラックの上に黒で書くと真上からは見えない=先生の角度からは見ることができないのだ。ところが自分が椅子に座った角度(斜め48度)から見ると文字が浮かび上がって見える。
──考えましたね。
カンニング──それは100点への最短距離。